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上海水道水の状況と対策

日本の水道水は一部、塩素臭などの臭いはありますが基本的には無色、透明、無臭で飲用可能であるのに対し、上海の水は一般的に生臭く、黄色や赤茶色で飲用できないのが普通です。水質的にも日本の水が軟水であるのに対し、上海の水は硬水とその種類も違います。
また、 取水源には生活排水や工場排水、汚水、農薬などが流され、アンモニアやリンなどによる水質汚染が問題となっています。


(1)水道水の硬度
水には、カルシウムや鉄、マグネシウムなどの無機質(ミネラル分)が溶け込んでいます。?そして、ミネラルがたくさん溶けている水を硬水、少ししか溶けていない水を軟水と呼んでいます。中国やアメリカ、ヨーロッパなどの大陸では硬水の地域が多いですが、日本では沖縄など、一部の地域を除いてほとんどが軟水です。?硬水の硬度とは、水中に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンを数値化したもので、この数値が高い水は硬水と呼ばれます。WTO(世界保健機関)では、1g中のミネラル含有量が120r以上の水を硬水と定義しています。

日本の水道水は、硬度が20〜100mg/1gほどの軟水ですが、上海の水道水は130〜240mg/1gの硬水です。上海の水道水をそのまま飲用する日本人の方はなかなかいないとは思いますが、レストランなどで出された水や氷で胃腸が慣れていないために下痢を起こした方もいらっしゃるのではないでしょうか?微量の硬度成分(ミネラル)は、水に味を与えます。しかし、多量のミネラルが溶け込んでいる硬水は慣れていない人には飲料水としては不適当です。
逆に、軟水はタンパク質を柔らかく煮てくれたり、おいしく仕上げてくれるという特徴があり、それが日本料理に独特の味わいを与えているのです。
「だし」を利用し、醤油などで比較的うす味に仕上げる日本料理は、まさに水のおいしさに大きく依存した料理法と言えるでしょう。ごはんがふっくらと炊けるのも、緑茶の味や香りが充分に引き出せるのも、この軟水のおかげです。?硬水で炊飯をするとごはんがパサパサになったり、緑茶の味や香りが十分に引き出せなかったりします。?そのために、硬水が一般的な中国では油を主とした調理方法が定着しているのでしょう。

 ◆対策!

アクアの飲用浄水器は、水分子以外の不純物をほとんど取り除く、逆浸透膜フィルター。安全なだけでなく、日本料理にも合う、超軟水製造器ともいえます。



(2)残留塩素
次に水道水の中に含まれている塩素が日本と上海ではどのように違うかその違いを比較してみます。
まずは、塩素の役割ですが、塩素は水中の細菌・ウィルスを殺す働きをしています。?
塩素がないと水道水が病原菌などによって汚染される可能性があります。このため、浄水場では、塩素により殺菌をおこなって水道水の安全性を確保しています。
日本での水道水は、法律(水道法)により残留塩素が一定以上(遊離残留塩素で0.1mg/1g以上)検出されなければならないと定められています。
? しかし、この塩素が水道の味を損ねる原因になっています。水道の水は特有のカルキ臭がしますが、これは塩素自体の臭いではなく、塩素が有機物と結合することによってカルキ臭が発生してしまうのです。それに対し、上海の水道水はカルキ臭とも違う生臭い臭いです。
上海の水道水も浄水場でも日本と同じように塩素殺菌されているのですが、各家庭に送るまでの上水道管が老朽化していること、またその間にいろんな有機物と結合して本来果たすはずの塩素の殺菌能力が落ちていることが見受けられます。

 ◆対策!
日本の浄水器は、主に塩素を取り除く役割。アクアの浄水器は、上海の水道水に合わせ、不純物と塩素の両方を除去することを目的としています。



(3)二次汚染
上海の水道水は、浄水場で外資の技術を取り入れる等、行政も水質を高めるため積極的な取り組みを行っていますが、マンション内での老朽化した貯水タンクや水道管の為、水質が悪化する二次汚染も大きな問題となっています。

 ◆対策!
アクアでは、水が出る直前(蛇口直結)の浄水システムを採用しています。これにより二次汚染による水質の悪化は完全に防ぐことができます。